RGDの特徴
・検出対象:還元性ガス
・検出下限:COは約50ppb、H₂は約0.5 ppm
・お客様ご自身で充填可能な反応管

100ppm水素の分析例(注入量0.1mL)

室内空気の分析例(注入量0.5mL)
還元性ガス検出器(RGD)は、揮発性の還元性化合物をppbレベルまで高感度に検出でき、大気中の一酸化炭素や水素の測定によく用いられます。
FIDと比較すると、RGDは不飽和炭化水素に対して約10倍の感度を持ち、飽和炭化水素にはほとんど応答しません。この感度と選択性の組み合わせにより、エチレン、ベンゼン、硫化カルボニル、ホスフィン、メタノールなどの大気汚染物質の分析が可能となります。
SRI社のRGDは、酸化水銀反応管と水銀ランプを備えた加熱UV検出セルを採用しています。カラムから溶出した還元性ガスが高温の反応管に入ると、酸化水銀と反応して水銀蒸気が生成されます。この水銀蒸気が検出セルを通過する際、セル内の水銀ランプからの紫外線を吸収します。透過率の変化はデータシステムによって吸光度信号に変換され、その値は還元性ガスの量に比例します。UV検出セルの出口には活性炭フィルターが設けられており、凝縮した水銀蒸気を安全に捕集します。
尚、高濃度の塩素化合物や芳香族化合物は酸化水銀層を容易に汚染します。その場合、反応管の充填剤を交換する必要がありますが、充填剤の交換はお客様ご自身で行っていただくことが可能です。